薬剤師転職

薬剤師転職・薬剤師一括登録・薬剤師 年収について

薬局・薬剤師が医療の担い手として位置づけられた意義

薬局薬剤師の他薬局との差別化について

薬局の待合室におけるお茶やコーヒーのサービス、子供向けの絵本や健康雑誌、雨の日の傘の貸し出しや車による送迎等々、多岐にわたるサービスを実施している薬局も増加していますが、根本的には、薬剤師の丁寧な応対、心からの笑顔といった人間としての力を磨くことが第一歩と言えます。


在宅医療・施設療養患者をターゲッティングする

超高齢社会のもたらす深刻な問題が、高齢者の療養及び看取りにあることは論を待ちません。

厚生労働省では病院の長期入院是正を目的として在宅医療及び在宅介護を積極的に推進しており、このような患者のケアに薬局が介入していくということが、限界に近づきつつある医薬分業市場の新しい市場開発ということになります。

国立社会保障・人口問題研究所における推計によりますと、2010年より2035年までの20年間での総人口、年少人口、労働人口についてはゆるやかに減少しますが、高齢者人口が増加傾向となることが明らかとなっています。

現在の日本にあっては、これまでのような2世代、3世代同居の世帯が減少し、高齢者単独世帯の増加が著しいことが特徴です。

その為、高齢者の医療及び介護、日常生活のサポートが大きな課題となっています。

対して、医療をはじめとした社会保障体制はどうでしょうか?

消費税増税法案が成立したことからわかるように、日本の財政状況は極端に悪化しています。

2011年度末の国際及び借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高は、過去最大の1000兆円に迫りつつあります。

政府は医療体制に関して病院機能の集中化と連携の方針を打ち出しています。

つまり、病院機能は急性期ないし高度医療に特化して、長期入院に関しては地域における受け入れを促進し、外来については可能な限り診療所ないし在宅に回すという政策です。

高齢者人口が増加に伴った医療、介護、日常生活をサポートする為の地域包括ケアシステムを積極的に推し進めようとしているわけですが、これは「一医療期間完結型」から「地域完結型医療」への移行であり、患者は施設ないし居宅等により多く流れるようになります。


薬局・薬剤師「在宅患者」ニーズを掘り起こす

このような状況下にあって、薬局・薬剤師が新しい医療提供体制、地域包括ケアシステムにどのように携わっていくのかということが問われています。

薬局が医療提供施設になり、薬剤師が医療の担い手として位置づけられた意義は、ここにあると言っていいでしょう。