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薬剤師業界事情・調剤薬局とドラッグストアの今後の展開

ドラッグストアにおける薬剤師の調剤

調剤業務については、従来の医薬分業が門前薬局を主軸とする点分業である一方で、地域で展開するドラッグストアの分業が面分業の形態であるということが強みとなります。

また、一般用医薬品サプリメント、介護用品や衛生用品を取り扱うことにより、生活者に身近な場所にあって病気や医薬品、健康問題に関して相談することができる機能を兼ね備えます。

今ドラッグストアの医薬品の売上構成比については、一般薬を主軸としておよそ30%ですが、調剤参入により、医薬品の売上が占めるウエイトは上昇していくことになるでしょう。

既にココカラファインスギホールディングスマツモトキヨシホールディングス、ウエルシアホールディングス、CFSコーポレーション等の大手ドラッグストアは調剤売上で上位15社以内にまでランクインを果たしており、急激に調剤の売上を伸ばしています。

調剤薬局各社については、同業者間の競争に加えて、ドラッグストアという巨大な競合相手を迎え撃たなければなりません。


薬剤師・大手調剤薬局の方針

一方で、調剤薬局側についても、競合相手となるドラッグストアへの対策をとりはじめています。

クオールはコンビニ大手であるローソンとの間にあって「コンビニ&調剤」の新業態を矢継ぎ早に出店、2014年3月までに100店舗を目標値しています。

両者は2008年に業務提携を結んでいましたが、12年8月、資本提携に踏み切りました。

これによって、パートナーシップの更なる強化を図ります。

また、クオールは家電量販店大手のビッグカメラとも提携を行っており、面展開を見据えた取り組みの強化を図っています。

面展開については、調剤薬局2位の日本調剤も同様です。

2012年度は150店舗を出店しますが、その半数以上は特定の医療機関に依存することのない面対応薬局とする方針です。

業界最大手のアインファーマシーズについては専門性の強化を掲げており、先行投資的に在宅医療に力を注ぐ一方で、セブン&アイホールディングスとの提携により新業態としてのドラッグストア「アインズ&トルペ」の展開を実施、売上高の2割を占める事業となっています。

アインズ&トルペはターゲットを若い女性に絞り、ヘルス&ビューティーに特化した豊富な品揃え、ファッション性の高い店舗デザインを採用しています。

すなわち、既存のドラッグストアとは全く競合しない業態となっていることが特徴です。

 

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